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医局情報発信コーナー

白衣の羽〜医療の未来への旅〜
2025年01月29日

2025年の幕開けによせて

カテゴリ: 日々の活動報告

“2025年問題”と言われて久しい年がいよいよ幕を開けました。

団塊世代が75歳以上となり、日本の約5人に1人が後期高齢者となると言われています。私達の所属する埼玉医科大学病院の救急部にも、年末年始はもとより、日々、複数の疾患を抱え全身状態の悪化した患者さんが数多く救急搬送されており、緩和医療科にて、急性期を脱したあとの生活をどう立て直すのか、という課題に向き合う毎日が続いています。医療・介護体制の逼迫問題を目の前にしている状況で、恐らくこうした状況は、私達医療者の頑張りのみでは限界があり、政治・経済・社会などの多方面から真剣に取り組まれるべき課題なのだと実感します。

日々の業務をこなすのにいっぱいいっぱいになりがちな、当科の若手の大学院生達ではありますが、皆さん志を高くもって、未来の医療の進展になんらかの形で貢献したいと研究活動にも積極的に取り組んでいます。医療情報データの二次利用から展開していく新しい臨床研究の在り方や、地域のかかりつけ医と大学病院との連携システムのイノベーション、そして、人工知能という技術を適切に用いて、どのように新しい実験医学に応用していくか、など、研究の課題はつきませんが、それぞれの得意な分野を選んで、突き進んでいって欲しいと思っています。

新年に入りオペラ・声楽のコンサートに2つほど足を運ぶ機会がありました。戦争と平和、理想と現実、愛と憎しみ、など、人間の本質は何百年も前と変わらないとも思います。
医療人として何をすべきか、ということと、自身が医師になった時の初心に立ち返りながら、一歩一歩確実に歩みを進める一年にしたいという覚悟を新たにしました。
頼もしい仲間たちと一緒に頑張って参る所存ですので、皆さま本年もどうぞよろしくお願いします。
岩崎

              

                      1月の桂木観音さま

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