お久しぶりです、山本航史郎です。沖縄での2年間の研修を終えて埼玉医科大学緩和医療科に無事入局しました。学生のときから実習などで何度も回っていたのであまり心配していませんでしたが、いざ働いてみるとそんなことは全く関係ありませんでした。以前働いていた病院とはカルテも違いまた院内ルールなどもたくさんあって、今までスムーズにできていたようなことにもものすごく時間をとられてしまい、チームや病棟にも何度もご迷惑をおかけしました。しかし、そんな状況でも緩和医療科そして救急科のスタッフ、コメディカルの皆さんは嫌な顔ひとつせずに優しく教えていただき、本当に感謝しています。一ヶ月たった今、業務にも徐々になれて緩和医療の難しさと必要性、学問としての面白さを日々感じながら充実した日々を過ごしています。
研究に関しては、4月中旬にやっと理化学研究所を訪れることができました。理化学研究所は日本でも有数の研究所で、沖縄にいたときから当科上級医の岩崎先生と橋本先輩からお話をきいており、ぜひ一度行ってみたいと思っていたので夢が叶いました。岩崎先生に理化学研究所の中を案内していただき、研究の施設の規模に圧倒されたことを鮮明に覚えています。そこでは腸内細菌について第一線で研究されている須田 亙先生にもお会いすることができ、先生の研究分野についてご教授していただき、腸内細菌についての知識が増えただけではなく、第一線で研究をしている人のお話を聞く機会は今までなかったのでとても新鮮であっという間に時間が過ぎていきました。
さらに理化学研究所の川上英良先生にも私の研究についてご指導いただいております。川上先生はデータサイエンスを専門にされている方で、いつも鋭いご指摘をしていただき、川上先生とのZoom Meetingは緊張感ありますが非常に学ぶことが多く、毎回楽しみです。理化学研究所で研修生として研究ができるように、現在手続きもおこなっておりこれからの研究生活がどうなっていくのかワクワクしています。
入局してから早いものでもう一ヶ月経ってしまいました。振り返ると臨床業務になれることに必死で思うように研究のことに時間を割けなかったり、臨床や研究をする過程で自分に足りないところをまざまざと突きつけられ反省ばかりの一ヶ月でした。もう「お客さん」として扱われることはなくなると思うので、兜の緒を締めて頑張っていきます。今後の医局情報発信コーナーに注目!(笑)